FANDOM


ボクラハナカヨシ

これが最近の“萌え系”の田中誠の作品である。

ボクラハナカヨシ(ぼくらはなかよし)とは、田中誠の作品で、2009年に『週刊モーニング』42号~翌2010年45号まで掲載され、全52話。副題は「- みんなの言い草 -」である。

概要編集

今までの田中の代表作である『ギャンブルレーサー』の絵柄と変わって、『ど根性ガエル』の吉沢やすみの影響を受けた田中のアメリカンホーム風の漫画であり、女性のキャラがある意味として萌え的な特徴がある。

この作品の特徴である住宅風景はアメリカンホーム風であるが、実際は埼玉県南部の所沢市入間市と隣接する東京都の多摩地方北部のベッドとタウンである武蔵大和市村山町にある多摩湖狭山湖付近を舞台とする。

主人公の仲好一家を中心に、「ことわざ」による日課を綴るホームコメディーである。基本的には『ギャンブルレーサー』による競輪関係や選手なども登場し、「ゲッハッハッハ~」「グッヒッヒッヒ~」などのキャラの口が悪く岡山弁と多摩弁が入り混じった「田中節」の独特のセリフも出てくる。まれに『ギャンブルレーサー』の主人公の関優勝がメガネをかけて登場して、善仁と麻雀をする場面がある。

登場人物編集

仲好善仁(なかよし・ぜんにん):34歳
仲好一家の主。読書家でことわざが大好きな武蔵大和市立村山第一国民学校の教諭。実家は『仲好酒店』。ニックネームは「善ちゃん」「善公」。
彼のモットーは「良き父!良き教師!良き夫!」であるが、現実的には…
しかし、外見と異なり口は悪く、「バッキャロー!」「コノヤロー!」と叫んで、妻の小好とよく夫婦げんかをする。
同時に子煩悩で、家事全般ができ、風邪をひいた小好をフォローすることもできる。
仕事が終わると近所にある多摩湖付近にあるバーの『TAMAKO CLUB』に酒を飲みに行く常連でもある。
もともとは短気で口うるさい性格だったが、妻の小好の影響で穏やか性格になった。
基本的に生徒思いで、教諭になったのは「学校の行事が好き」だったとのこと。
金が妻に管理されて、少ないために夜更けにこっそりと盗んだことがある。
また、アウトドアや生物学やプラモデルなどに詳しい。
仲好小好(なかよし・こよし):31歳
善仁の妻。帝國女子大学卒で、教諭の資格を持っている。出版企業の講談社に就職したが、妊娠したため自分から寿退社した。
善仁との出会いは教員実習であり、当時の彼女の善仁の印象は「口うるさそうな人だけど、子供好きな人だな」とのこと。
夫がラーメンなどを食べながら本を読むことに、辟易している。
旧姓は不詳。名字の取り決めはじゃんけんで決めて、善仁が勝ったため「仲好」と決定された。
実家は資産家らしく、無口でヒゲをたくわえた父などがいる。
専業主婦だが、家事の報酬を夫に要求して、財産を管理している。
料理の腕はいまひとつで、物事を主観的に考えるところがある。
夜更けまで、テレビを見て朝起きるのが遅く、そのたびに夫から注意されている。
同時に日中や、夏休みなどではソファで寝ることが多い。
他の主婦と同じく、お肌に敏感でお手入れをしたり、『武蔵大和スイミングクラブ』で幼児コースのアルバイトのインストラクターのコーチなどをしている。
学校のPTAで、嫌いな保護者の悪口をいうこともある。
息子たちに塾を入れようとしたが、夫から「お前は教諭の資格があるだろ」といわれて、断念したことがある。
「ライター養成講座」を受講しているが、ネタが日常の愚痴ばかりで、フリーライターの素質は皆無だったりする。
仲好公平(なかよし・こうへい):8歳
善仁と小好の長男で、小学2年生。母から「公ちゃん」と呼ばれる。
両親の夫婦げんかで口真似をしたときには、両親に注意された。
基本的に弟の正直と行動をすることが多く、連絡帳の件で母の干渉をよく受ける。
学校で体格が大きい女の子とけんかして、負けたこともある。
虫の命を重く考えて、両親を困らせたことがある。
多摩湖付近にあるプロ野球の埼玉レオポンズの球場である『レオポンズドーム』で観戦してプロ野球選手をめざしたが素質がなく挫折した。
仲好正直(なかよし・しょうじき):7歳
善仁と小好の次男で、公平の弟。小学1年生。母から「正ちゃん」と呼ばれる。
基本的には、兄とともに行動することが多い。
マスター(ますたー):40歳代
姓名は不詳。多摩湖付近にあるレストラン・バーの『TAMAKO CLUB』のマスターで、妻と暮らしている。
善仁との付き合いがあり、善仁が読書家であることを驚いている。
妻がテレビなどに出演する嫌いな著名人の悪口を言って、二度と出演できないように抗議文を投函する行為に困惑している。
赤坂(あかさか):60歳代後半
元私立関東昭和高等学校(札付きの不良校)の校長。善仁の影響でことわざの本をよく読んでいる。口ひげをたくわえている。
妻と暮らしているが、彼女のことを「口うるさいババア」と呼んでいる。
赤坂いわく「オレは女房よりも1日も長生きして、棺桶に向かって口答えをするつもりだ」とのこと。
本人は関昭高の野球部に熱を入れており、戦前~戦後の根性教育や、生徒の保護者の寄付を婉曲的に強制している面がある。
赤坂のモットーは「嫌なら去れ!」「来るなら従え!」である。
善仁の息子たちが、関昭高の野球部に入部すること希望しているが、善仁に婉曲的に否定されてカチンと来たことがある。
「所詮は儀礼的だろう?」といって年賀状は出さない主義で、もっぱら妻にまかせている。
善仁の息子たちが帰宅途中で、赤坂の自宅を通りかかると声をかけて、自宅に招くことが多い。
山中(やまなか):30歳代
武蔵大和市立村山第一国民学校の教諭で、善仁の同僚。
『TAMAKO CLUB』の常連でもある。
赤坂と容貌が似ているが、その関係は不詳である。
基本的に妻に頭が上がらなく、娘がいる。
尾張(おわり):20歳代後半
武蔵大和市立村山第一国民学校の教諭。善仁の後輩。
結婚願望が強く、「優しく、健気な女性」が理想とのこと。
ニューヨーク風のマンションに住んでおり、風邪をひいて休んだときに善仁のお見舞いを受けた。
タカシ(たかし):20歳代前後
善仁の教え子。ラーメン屋につとめている。
ヨシオ(よしお):20歳代前後
善仁の教え子。運搬会社につとめている。
マサユキ(まさゆき):10歳代前半
市立村山第一国民学校の卒業生。善仁の教え子。
現在は中学生。恩師の善仁とは家族ぐるみの付き合い。
谷垣貞一(たにがき・さだかず):23歳
善仁の教職1年目の教え子。同級生の菅直子と結婚前提に付き合っている。
大学卒業後に、就職して善仁の近所に引っ越してきて『TAMAKO CLUB』で善仁と偶然に再会した。
基本的に女性は男を立てるつつましい存在だという自負を持っている。
モデルは自民党の元総裁の谷垣禎一である。
菅直子(かん・なおこ):23歳
善仁の教職1年目の教え子。同級生の谷垣貞一の恋人で結婚前提に付き合っている。
大学卒業後に、就職して善仁の近所に引っ越してきて『TAMAKO CLUB』で善仁と偶然に再会した。
恋人の貞一の持論に反発を持っており、口論を起こしかけた。
善仁が「女というのは男を立てるもんじゃねえかな?」と述べたときに「冗談じゃない!女をなんだと思っているんですか?」とテーブルを叩いて反論した。
善仁いわく「いや~おっかねえ…かつての教え子は、現在は間違いなく女性に成長していた」とのこと。
モデルは元内閣総理大臣の民主党の菅直人のようである(性別は逆ではあるが…)。
菊池郵政(きくち・ゆうせい):19歳
多摩湖付近にある『埼玉レオポンズ』のルーキーピッチャー。
モデルは『西武ライオンズ』の菊池雄星。
仲村剛矢(なかむら・たけや):20歳代後半
『埼玉レオポンズ』の打者。ニックネームは「おかわり君」。小好が好きな選手。
モデルは『西武ライオンズ』の「おむすび君」こと中村剛也。
馬場喜泰(ばば・よしやす):39歳
『西武園競輪場』に属する実在の競輪選手。埼玉76期。『西武園クラブ』の副会長。
花見の酒宴で『西武園クラブ』の会計である清水吉康に暴力を振るった。
清水吉康(しみず・よしやす):30歳代
『西武園競輪場』に属する実在の競輪選手。東京85期。『西武園クラブ』に会計。
花見の酒宴で先輩の馬場から暴行を受けた。
関靖夫(せき・やすお):40歳代前半
『西武園競輪場』に属する実在の競輪選手。埼玉70期。2010年春に『日本競輪選手会埼玉支部』の部長に就任。
花見の酒宴で暴行を起こした。
与那嶺盛安(よなみね・もりやす):39歳
『西武園競輪場』に属する実在の競輪選手。東京76期。沖縄県にルーツを持つ。
小好が彼のファンで、花見で媒酌させてもらい、多少は善仁の嫉妬を買ったが、『TAMAKO CLUB』で善仁にお詫びをした。

単行本編集

モーニングKCより全3巻が刊行されている。

  1. 2010年3月23日発行 ISBN 978-4-06-372893-4
  2. 2010年8月23日発行 ISBN 978-4-06-372930-6
  3. 2010年12月22日発行 ISBN 978-4-06-372964-1

関連項目編集

関連リンク編集