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Solomon Bush

『アメリカ独立戦争』で功績を残したソロモン・ブッシュ(後方)

ブッシュ家[1]英語:Bush[2]-house)は、アメリカ合衆国のペンシルベニア州南東部フィラデルフィア、あるいはニュージャージー州オーレンジに起源を持つユダヤ系[3]の一族。もともとは、ドイツのライン川付近を経て、チェコのプラハにルーツに持ち、アメリカに移民した家系である[4]。はじめはユダヤ教を信仰したが、後にプロテスタントに改宗した。

20世紀から21世紀にかけて、3世代にわたり、2人の大統領、1人の副大統領、2人の州知事、1人の上院議員、その他多数の著名な銀行家や実業家を輩出した一族。アメリカでは、同じユダヤ系のロスチャイルド[5]家やロックフェラー家[6][7][8]と並ぶアメリカの名門として知られる。

George Bush

ヘブライ語の権威であるニューヨーク大学の教授のジョゥジ・ブッシュ

概要編集

1744年にプラハにいた裕福なユダヤ人であるマティアス・ブッシュ(Mathías Busch)が神聖ローマ帝国の皇帝であるヴィッテルスバハ家のカール7世[9]の『ポグロム=ユダヤ人追放令』によって、妻のタビタ・メーアス(Tabitha Mears)と幼い長男のルドヴィーク・ブッシュ(Ludvík Busch)とともにイングランドに移住して逃れた。

その後、イングランド南西部のデヴォン州プリマス植民地ブリストルから出港し、オランダのデン・ハーグ[10]を経由して、アメリカ東部に到着した。まもなく、ブッシュ一家はドイツ語チェコ語風の「Busch」から英語風の「Bush」に改名し、同時にマティアスは前述の英語風のマシアス・ブッシュ(Macías Bush)に、長男のルドヴィークはルイス・ブッシュ(Louis / Lewis Bush)と改名した。彼らはペンシルベニア州南東部フィラデルフィア、あるいはニュージャージー州オーレンジを拠点として、商売をはじめてたちまち繁盛してますます裕福になり、アメリカの大富豪となったのである。1790年に没したマシアスは新設されたアメリカのユダヤ人共同墓地に葬られた。

1775年4月19日から1783年9月3日まで本国イングランドと激戦した『アメリカ独立戦争』では、マシアスの長男のルイス少佐と次男のソロモン少佐[11][12]らはアメリカの陸軍将校で、ジョゥジ・ワシントンの側近として、参戦して功績を残したのである[13]

マシアスの三男のジョゥジ[14]は教育者の道に進んで、1844年ころにニューヨーク大学の教授で、ヘブライ語(ユダヤの言語)の教鞭を取った。ジャージの末裔がブッシュ大統領父子だという[15][16][17]

ジャージの曾孫というプレスカット・シェルダン・ブッシュの代にはヒトラー率いるナチス・ドイツに資金を出し、ドイツ語圏内の諸国および東欧諸国に定住した同胞のユダヤ人を犠牲にして、自己利益のために富を蓄えた説がある[18][19]

以降はプレスコット・シェルダンの子と孫であるアメリカの41代大統領のジョゥジ・ハーバート・ウォゥカー・ブッシュと43代大統領のジョゥジ・ウォゥカー・ブッシュ[20]父子を輩出した[21][22]。同時にこの父子は著名な秘密結社であるフリーメーソン(フリーメイソン)の会員でもある。

George Herbert Walker Jr Bush

イスラエルでルーツであるユダヤ教に敬意を表示するブッシュ元大統領

ブッシュ一家編集

脚注編集

  1. BUSH RELATION(このブッシュ家はイギリス王室と姻戚関係あると言い、オバディア・ニューカム・ブッシュ(1797年~1851年)とイングランド国教会司祭だったジェイムス・スミス・ブッシュ(1825年~1889年)父子以降の系譜は不詳である)によると、イングランド南西部のデヴォン州プリマスにある港湾都市のブリストルをルーツとして、17世紀にアメリカのニューヨーク州コールド・スプリングポートに移民したノルマン系イングランド人であるリチャード・ブッシュとティモシー・ブッシュとティモシー・ブッシュJrと、3代続く家系の末裔と自称している。だが、これはブッシュ家の系譜の粉飾による仮冒で留意が必要である。また、ジャージ・ウォーカー・ブッシュの母であるバーバラ・ピアーズ・ブッシュもフランスおよびドイツ貴族のロレーヌ家の血筋を引くと自称したフランクリン・ピアースの族兄弟の末裔である(実際はフランクリン・ピアースもチェコ系ユダヤ人の家系である)。
  2. 元来はBusch表記(概要を参照)。語源は森林地帯にある「低木」あるいは「低木の茂み」の意味を指す。
  3. あるいはアシュケナージ・ユダヤ人(アシュケナジム・ユダヤ人)とも呼ばれる。
  4. Bush of Prague, Bohemia
  5. ドイツ語ではロートシルト家(Rothschild)。
  6. フランスからドイツ東部のベルリンに移住したカルヴィン派ユグノーに改宗したユダヤ系の系統。
  7. Chernow 1998, pp. 3, 10.
  8. Scheiffarth, Engelbert: Der New Yorker Gouverneur Nelson A. Rockefeller und die Rockefeller im Neuwieder Raum. Genealogisches Jahrbuch, 9 (1969), pp. 16–41
  9. 同時にボヘミア王・バイエルン選帝侯を兼ねた。
  10. オランダ語表記ではデン・ハーファ(Den Haag)。
  11. 1781年にソロモンは、アメリカ政府からペンシルベニア副監察官に任命された。
  12. Jewish Heroes and Heroines in America
  13. ftuunokaiwa
  14. 兄とともに『アメリカ独立戦争』に参戦した説もあるが、年齢的に若過ぎるために実際は参戦しなかったと見られる。
  15. Goldman book explores Christian views of Jews
  16. bushujew①bushujew②
  17. 米流時評
  18. 『ニューハンプシャー・ガゼット』2003年10月10日付で、ブッシュ大統領の祖父であるプレスコット・シェルダンがナチスの財政的支援者と提携事業を行なっていたことを示すアメリカ政府の文書が見つかった、との記事があった。同紙のジャン・ブキャナン記者がこのほど、アメリカ政府付属のの議会図書館と国立公文書館で機密を解除された文書によって、その事実を確証したという。
  19. ブッシュ家とナチス・ドイツの関係
  20. 『Eゲイト英和辞典-携帯版-』(Benesse、2003年刊行)より。
  21. bushujew③
  22. Also sprach Pinkglalem
  23. 妻のバーバラ・ピアース・ブッシュもブッシュ家と同じくチェコ系ユダヤ人の移民の系統である。

関連項目編集