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Nestlé

ネスレ社のシンボルマーク

ネスレ(Nestlé S.A.)とは、スイス西部にある世界最大の総合食品関連グローバル企業である。本社はレマン湖畔にあるヴヴェィ(Vevey)にある。

なお、「ネスレ」(Nestle)および「ネッスル」(Nessels)は日本語表記で、フランス語では「ネストレ」(Néstlé)と表記するのが正しい。

概要編集

1866年、ドイツ中部のフランクフルトの薬剤師だったシュヴァルツヴァルト・ドイツ人のハインリヒ・ネーストレ(Heinrich Nestle、1814年~1890年)が、スイスのフランス語圏のヴォー州(Canton de Vaud)に移住して、アンリ・ネストレ(Heiri Néstlé)と改名して、自分の姓を乳児専用セリアル・メーカーとして創業した。

彼は、当時の欧州の乳児の死亡率が高い原因が、母乳で育つことのできない環境であることを知っていて、心が痛んでいたので、翌1867年に乳幼児用の飲料品『ミルク・フード』の改良を重ねて徐々に事業を拡大させた。

日本での最初の粉ミルク商品は『キノミール』(kino meal、ドイツ語のキント(Kind)と英語のミール(Meal)を合わせた単語)であった。

1938年、インスタントコーヒーの事業にメインとして尽力し、急成長し欧州随一のメーカーとして名を轟かした。やがて、チョコレートや加工食品に進出し、アメリカの大手食品メーカーなどを買収し、世界的なトップメーカーとして台頭した。

主な主力ブランドは、『ネスカフェ』(Nescafé)などであり、これは日本でもおなじみのブランド食品で、今日に至るグローバル的なインスタントコーヒーのトップメーカーとして君臨している。

一方、新事業の『ペリエ』(Perrier)や、スープの『マギー』(Maggie)とチョコレートの『キットカット』(kit kat)とココア麦芽の『ミロ』(Miró)など世界中で知られるブランド食品も数多い。

なお、日本現地法人の『ネスレ日本 ㈱ 』(ネスレ・ジャパン ㈱ )は、1960年にネスレの日本支社(神戸市)とグループ社の『アングロ・スイス煉乳 ㈱ 』の淡路工場と合併して、神戸市に設立した、日本の大手外資系企業である。

Heinrich Nestle

ハインリヒ・ネーストレ(アンリ・ネストレ)とネスレ社

ネスレの由来編集

ネスレはもともと「ネーストレ」と呼ばれ、ドイツ語で「鳥の巣」とするのが起源である。ネストレ家は南西部ドイツのシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald、黒い森林)にいた名家で、現地の低地アレマン語では、NäschtlinNeschtlin(ネシュツリン)、NäschtleNeschtle(ネシュツレ)、Nieschtle(ニシュツレ)、Neschtle(ネシュツレ)など様々な表記があった。

シュヴァルツヴァルトはアルザスに近く、フランス文化の影響も濃く受けていた。そもそもネストレとは「母鳥が巣の中にいる雛を見守る」という意味なので、ネーストレことネストレ(ネスレ)は、これを自家のシンボルである「母の慈愛に育んだ乳児」を自社の食品マークとした卓抜したアイデアを思いつき、これがグローバルメーカーの『ネスレ』の誕生であった。

様々な表記編集

参考文献編集

  • スイス(ヨーロッパ読本シリーズ、著作:森田安一、編纂:踊共二、河出書房新社)