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山崎かりん

キュートな山崎かりん

せさみ☆すとりーと(せさみ・すとりーと)とは、まつもと泉の作品で、1989年1号~1992年4号までに『スーパージャンプ』(集英社)に掲載された未完の漫画である。単行本は3巻(愛蔵版は4巻)まで発行されている(現在はおそらく廃刊&絶版)。

概要編集

舞台は東京都台東区の下町の「ごま通り」(作品のタイトル通りの「SESAME STREET」)にある八百屋の「不二家」ファミリーの人々を中心とした下町人情風のドタバタホームコメディである(ラブコメも含む)。

時代背景は『あぶない刑事』などがヒットしたバブル末期の特徴が出ている(F1の鈴木亜久里(後述)のモデルや相撲を廃業し格闘技家&プロレスラーに転身した(当時)北尾光司こと双葉黒本人も登場している)。

なお、登場人物の名前はお菓子や菓子メーカーを由来とするものが多い(例外もある)。

作中に登場する「テンポロ大学」はテンプル大学日本校、「N大」とは日大、「J大」とは上智大、「O女子大付属高校」とは大妻女子大付属高校である。

ほかに「ジャナサン」はジョナサンで、「マクトナルト」はマクドナルドである。

登場人物編集

不二家家編集

不二家圭樹(ふじや・けいき):18歳→19歳→20歳
不二家家のドラ息子で主人公。昆平の次男で、家業をさぼってロックに精を出す金髪の受験浪人生である。
予備校に行くと称して、ライブを演奏し、それを千歳に見つかったことがあった。かなりのスケベ。
性格は父譲りの「江戸っ子」気質で短気だが人情は厚い。家を買収されかけた過去から不動産屋と政治家が大嫌い。
兄嫁の千歳に対して片思いをしており、部屋住みの山崎かりんと微妙な関係で時々ケンカをすることもある。
1浪時に「テンポロ大学」経済学部を試験官のミスで結果的に不合格したため、父の昆平と大ゲンカになった。
しかし、昆平の親バカによって2浪を認められた。翌年、間違えて受験した「N大」芸術学部に補欠合格を果たした。
そのときに出会った不動産を営む社長令嬢の江崎知世子(チョコ)に微妙な恋心を抱くことになった。
かりんの地元の富山県でスキーをやったときに片足を骨折したことがある(1ヶ月間入院し、髪が伸びた)。
千歳(ちとせ):19歳→20歳→21歳
飴丸の妻だったが、夫が出張中に行方不明となり、未亡人?となった。実家に両親がおり旧姓は不明。栗色のロングヘアーである。
とびぬけた美貌を持ち、遠視のために夫の飴丸からメガネをかけるように言われている。
上京して大学に入学したとき、お守りを落として、それを拾った上級生が飴丸だったことが出会いの始まりである。
義弟の圭樹とは1歳差の年齢違いで、「J大」に通学している(圭樹は微妙な気持ちで千歳に思い寄せている)。
偶然に不動産の営業開発事業部長の森永真美と出会い、開発のための不二家買収で、森永との間に複雑な感情を絡んだ関係となったことがある。
森永いわく「いやーあ…結構グラマーなんですね」とのこと。
著者のまつもといわく、かつてのアイドルだった森高千里がモデルであるとのこと(「千歳」という地名は大分県大野市千歳村(現在の豊後大野市千歳町)にあり、熊本県出身の森高同様に九州出身と思われる)。
山崎かりん(やまざき・かりん):17歳→18歳→19歳
不二家家に居候しているお手伝いさんを兼ねているO女子大付属高校の女子高生。ヘアはツインテール&ポニーテール。
実家は富山県であり、不二家家とは旧知の関係のようである(作者のまつもとも富山県出身である)。
それなりにキュートな美人で、性格はとても真面目で、お節介やきである。圭樹曰く「こいつはまじめだからなあ…」とのこと。
地元の富山県で中学時代に新田誠と言うボーイフレンドがいたが自然に破局?した。
勉強はよくできるために、親の許可を得て、「N大」人文学部心理学科にストレート合格をした。
圭樹に対して微妙な片思いを持ち、いつも「圭樹さん!圭樹さん!」と圭樹のことを心配してばかりいる。
ある日に悪夢?から目を覚ました圭樹がかりんの太ももをつかんだため、びっくりしたかりんは「スケベ!」と叫んで圭樹を蹴とばした。
圭樹の同級生のチョコに対しては複雑な嫉妬心を持っているようである。
余談だが、新沢基栄(著者のまつもとと同学年)の『ハイスクール! 奇面組』の一堂霧(主人公の一堂零の妹)と容貌やツインテールなどが何気に似ている。
不二家昆平(ふじや・こんぺい):52歳→55歳→58歳
八百屋の店主で圭樹の父。息子同様に「江戸っ子」気質で短気だが息子以上に義理人情に厚い。口ヒゲを蓄えている。
次男の圭樹の家業をさぼることに口うるさく説教しているが、実は親バカである。
息子以上にスケベで、女好きである。実は中学卒業である。
知り合いの娘である、山崎かりんを責任を持って預かっている。
長男の飴丸と千歳の挙式に亡妻の季菜の遺影を持参して、浪花節的に涙ぐんで圭樹をあきれさせた場面もあった。
若いころに、妻となった季菜をめぐる三角関係によって親友の永吉と確執を起こして30年以上も会わなかったが、偶然映画館で再会して和解した。
また当時はヒゲがなく、「ジェームス・ディーン」っぽいリーゼントヘアだったが、現在はただのボサボサの天然癖っ毛である。
余談だが、同じく『ハイスクール! 奇面組』の一堂琢石(一堂零の父)とヘアスタイルと口ひげやスケベオヤジぶりといい、何気に似ている。
不二家飴丸(ふじや・あめまる):24歳?
圭樹の兄で、昆平の長男、千歳の夫である。「J大」卒の商社マンである。千歳の大学の先輩でもある。
千歳と結婚式を終えた直後に、倒産危機に陥った会社からアフリカの「F国」に出張を命じられて新婚旅行ができないまま、彼が乗車した飛行機が消息を絶ち、そのまま行方不明となる。
メガネをかけており、新妻の千歳に対して以前かけたメガネを与えて「オレの前以外はメガネをはずすな」と言ったことがある。
弟の圭樹いわく「大したもんだネ!アニキ」、「アニキはガリ勉じゃなかったけど、勉強はよくできたみたい」とのこと。
未亡人?となった千歳は彼の遺影である写真を自分の部屋に飾ってある。
不二家あんず(ふじや・あんず):70歳後半?
圭樹の祖母で、昆平の母。周りの評は「マッチョなバーサン」でかなりのお茶目な性格。ときどきスケベに暴走する息子の昆平にツッコミを入れる。
八百屋を営んだ夫(先代の店主で、昆平の父)の遺影が額に飾られている。
マリリン・モンローの写真を指して「これが若いころのワシぢゃ」と言っている。
昆平いわく「イーバー(謎の宇宙人)」。
不二家季菜(ふじや・きな):?歳
圭樹と飴丸の母で、昆平の妻。旧姓は不明。交通事故で亡くなり、遺影の写真が飾られている。
昭和30年代後半の梅雨に映画館で、永吉と受付のバイトをしていた昆平と出会った。
実家は資産家の令嬢で、山ノ手の某一流女子大の学生である。
同じ大学生の永吉は彼女に惚れていたが、本人ははじめから昆平に恋心を抱いていた(そのために三角関係となった)。
しかし、そのため季菜に片思いをしていた永吉と昆平との仲に亀裂が走った(詳しくは昆平および永吉の項を参照)。
若いころの昆平のリーゼントヘアスタイルを「ジェームス・ディーン」みたいだと言った。
遺影の写真はショートヘアだが、若いころはボブカット=セミロングヘアであった。
ペコ(ぺこ):?歳
不二家家の飼い犬。かなりの大食いで、かりんいわく「おかしーわねぇ…さっき餌をあたえたのに、まだ食べてんのよ。このデブ犬」だとのこと。
お腹がすくと大声で「バウバウ」と鳴き叫ぶことがある。
5月のある夜に肥満が原因で自分の家を壊した。そのため翌日に圭樹とかりんはデート?を兼ねてペコの新しい家を買った。
せさみ☆すとりーと

圭樹&千歳

その他編集

江崎知世子(えざき・ちよこ):18歳→19歳
通称はチョコ。自称・圭樹の恋人?実家は不動産を営んでいる大手企業で、社長令嬢である。外見は派手で親の車であるフェラーリに乗っている。
圭樹とはN大芸術学部受験時に出会い、圭樹がめちゃくちゃに描いたデッサン画を試験官の目を盗んで描き直した。
そのため、桂樹は補欠合格し、チョコいわく「なかなかスリルがあったわよ」とのこと(本人はストレート合格)。
しかし、実は名門女子大を受験させたい親に反発をして、家を出て賃貸ガレージを住処にしてバイトを兼ねて同級生とバンドの演奏練習をした。
音楽関連に詳しく、圭樹いわく「どうりで楽器に詳しいわけだ」とのこと。以降から圭樹のチョコに対する誤解も解けた。
以降から圭樹にギターのサビをアドバイスする時に、茶化して「アンタは…まだまだ、コ・ド・モだよ…」(うじきつよし率いる『子供ばんど』の『サマー・タイム・ブルース』のセリフである)とイタズラっぽく言った。
その後、圭樹が豪徳寺の誘いでキャバクラに来たとき、たまたまチョコはリクエスト・バンドのアルバイトを高校時代の同級生とやったため、それを見た圭樹はチョコたちに対して「アーパーギャルかよ」と酔って愚痴をいった。
しかし、チョコおよび同級生の本音は「演歌なんてもーウンザリ…、私たちはやっぱロックをガンガン演りたいの」とのこと。
キャバクラ以外に湘南でチェーンレストランの「ジャナサン」でウェイトレスとしてバイトもしていた。そこで家族連れの圭樹と偶然会った。
夏の夕方の湘南の海岸付近で圭樹とキスをしかけたが、圭樹を見張ったかりんによって、阻止されて未遂で終わった。
営業開発事業部長の森永は、彼女のお守り役?を兼ねており、スポーツジムで千歳と再会した森永をからかったりもした。
きまぐれオレンジ☆ロード』の鮎川まどかを模倣した感じのミステリアスなキャラである。
森永真美(もりなが・まさみ):25歳?
チョコの父が営む大手不動産会社の若き営業開発事業部長。かなりのハンサムで周りの評は「奥田瑛二」ばりの美形。
千歳とは「マクトナルト」(モデルはマクドナルド)で出会い、ソファの上に置いてあった千歳が愛用している飴丸の形見のメガネを誤って壊した。
それが縁で、千歳と親しく付き合うようになり、名刺を渡した。
同時に開発事業のために、下町の古い家を買収して計画を進めていた。不二家も例外ではなかった。
森永にうまく乗せられた圭樹は何も知らずに買収契約を結んで、森永から金を受け取ったために、問題となった。
しばらくして、圭樹が会社に乗り込んで解約をするも、それを反故にした森永に追い返された(以降から圭樹は不動産嫌いになる)。
しかし、千歳をデートに誘うために自動車電話(当時は携帯電話自体が普及していなかった)で会話したときに千歳が不二家家のひとりだと知る。
デートの最中に、千歳と一夜を過ごす条件として、買収契約解除を持ちだしたが、千歳の同級生の長谷川まち子が現れたため事なきを得た。
以降から、千歳のことをからんで買収契約を躊躇した複雑な気持ちをもったまま、自分が壊した千歳のメガネを祭りの最中で千歳に渡した。
そのときにまち子から聞いた情報で「僕は飴丸さんの代わりになれませんか?」と微妙なプロポーズを千歳に言った。
しかし、そのときに祭りで泥酔した圭樹が現れて、今までの恨みをぶつけた圭樹とケンカに発展し、最後はプロレス技の「ジャーマン」で両人とも失神して終わった。
最終的には、解体屋に不二家家が取り壊される直前に、買収契約を解約して問題を解決させた。
不二家家でケガの手当てを受けたとき、かりんからは「圭樹さんと違って森永さんはハンサムですね~」と言われて、それを聞いた圭樹が逆上したことがある。
翌年初夏に、スポーツジムでチョコとともに、圭樹の祖母・あんずとスイミングに来た千歳と再会した。
本人いわく「学生時代はラグビー・ヨット・スキー・乗馬などをこなした万能スポーツマン」だとのこと。しかし、スイミングによる泳ぎは苦手である。
それを察した千歳からイタズラ心に「えいっ!」と森永を押して、プールの中に落とされた森永が溺れてしまうシーンがあった。
長谷川まち子(はせがわ・まちこ):19歳→20歳
千歳の同級生でJ大に通う女子大生。実家は資産家で令嬢である。BMWを所持し高級マンションに暮らしている。
千歳と違い、男を漁る「プレイガール」であり、圭樹も彼女の餌食になりかけたが、千歳によって止められた。
鈴木あぐり(モデルは上記の鈴木亜久里)という恋人がいるが、森永を見てひとめ惚れしてしまい、それを恋人に「ちょっと、まち子さん」とツッコまられている。
飴丸の後輩のひとりでもある。大学での講義中はマニキュアをして熱心ではないようである。
名前は『サザエさん』の作者の長谷川町子が由来である。
豪徳寺(ごうとくじ):21歳→22歳
圭樹の予備校の友達である。本人は2浪から3浪を経験しているため、圭樹より年上である。メガネをかけている。
かなりの軽い性格を持ち、合コン好きであり、圭樹および高校の後輩の宮坂を困惑させている。
千歳に「まあ、さすがの僕も東大の壁は厚かったとゆーか…」と言いかけたときに、宮坂から「先輩は高崎経済大を受験して落ちたでしょ?」と言われて、カチンと来て宮坂を蹴り飛ばしている。
それでも、なんとか「テンポロ大学」に合格して、学生生活を謳歌している。
ある真夏の都内のキャバクラでキャバクラで東大法学部の学生という「ホラネタ」を出したが、圭樹・宮坂によって見事に否定されている。
さらに、リクエストバンドを演っていたチョコに惚れてしまい、そのため圭樹とケンカしてしまったことがある。
一時的に千歳に惚れたことがある。
豪徳寺のモデルはかつて『週刊少年ジャンプ』の編集担当者を経て、『スーパージャンプ』編集長を2004年まで歴任した鈴木晴彦ことクンタ鈴木で、作者のまつもととも親交があった。
宮坂(みやさか):18歳→19歳
圭樹の予備校友達で、豪徳寺の高校時代の後輩である。きわめて普通の性格である。
豪徳寺のボケにツッコミを入れるが、かえって豪徳寺に蹴り飛ばされるシーンが多い。
圭樹と同学年だが、本人は1浪で「テンポロ大学」に合格している。
新田誠(にった・まこと):17歳
かりんの地元富山県の中学時代の同級生でかつてはボーイフレンドだった。サッカー部で活躍していた。
上京したかりんのことが忘れられなったが、別の女性と交際したことで自然に破局?した。
サッカー部のマネージャーをやったかりん同様にスキーに巧みである。
鈴木あぐり(すずき・あぐり):?歳
まち子のボーイフレンドで、J大の学生。モデルはかつてF1の代表格だった鈴木亜久里である。
永吉(えいきち):58歳?
昆平の旧友で、ともに映画館で受け付けのアルバイトをしていた大学生。姓は不明。
将来は外交官を目指すために英語の勉強をしていた。
昭和30年代後半の梅雨に映画館に来た季菜に惚れてしまい、片思いをした(実際は三角関係)。
しかし、季菜の意中の人は昆平であり、お互いに擦れ違ってしまう。
車が通過するとき路上の水たまりに浴びせられた季菜をかばったこともある。
居酒屋で昆平に彼女を告白するように頼むが、季菜が昆平に対して「アナタノコトガスキナンデス」と言ったため結果は散々となった。
それから、気まずさから昆平と季菜は永吉を避けるようになり、永吉は両人を疑うようなった。
それが決定的なったのが、ある日の秋祭りの隅っこで、早秋(初秋)の雷雨の最中に昆平と季菜が抱き合った現場を永吉が目撃してしまったことで、三角関係が崩れた。
以降から永吉は突然バイトを辞めて、大学も中退し、日本から立ち去った。立ち去る前に昆平宛に裏切りによる訣別宣言を記した匿名の手紙を出した。
歳月は流れ、おそらくアメリカで要職の地位にあったらしい永吉が、かつてバイト先の映画館が閉鎖すると聞いて34年ぶりに日本にもどった。
最初は千歳とかりんと接触し、自分の過去話をした。それが終わると映画館に来た昆平と再会して、季菜の死を聞いてお互いに和解した。
千歳

最近の千歳のイラスト

関連項目編集